準備が整ったところでBimmerCodeというアプリを使ってコーディングをしていきます。

アダプター購入時に付いてきたPDFのマニュアルに接続やコーディング方法について詳しく書かれていました。
※ヤフオクで購入したら日本語マニュアルのアドレスが送られてきましたが、海外から購入するとマニュアルがなかったりするので気を付けましょう
アプリをインストールしたらデモモードで項目を見たりして練習しておくと本番になってから焦らないで済みそうです。
車両側の準備
コーディングはイグニッション(ACC電源)オンの状態でできますが、BMWの場合エンジンをかけていないと10分で電源が落ちてしまう。
少しでも手間取るとあっという間に10分経ってしまうのでエンジンをかけてコーディングした方がよさそうな感じ。
次に運転席右下のODBポートにアダプターをセット。
レーダー探知機など他のODBアダプターが装着されている場合は一旦外して横に避けておきます。
UniCarScanはODBポートに対してキツめに作られているのか、装着する時も外す時もかなり固くて手間取ってしまった。
装着時はあまり奥までハメ過ぎないようにすることと、外す時は上下を交互に引っぱるようにするといいようです。
スマホ側の準備
マニュアルに書いてある通り、スマホは念のため機内モードにしてからBluetoothをオンにします。
BimmerCodeを起動して設定メニューからアダプターを選択。
iPhoneの場合は自動でペアリングされますが、AndroidはBluetoothの設定からPINコードに「1234」を入力してペアリングを完了させる。
※iPhoneは逆に手動でペアリングをおこなってはいけないらしい
接続ボタンをタップし、車両を選んで続行。
これで接続完了です。
コーディング
あとはコーディングしたい項目を選んで設定していきます。
設定を変更すると右上にコードボタンが表示され、注意事項が表示された画面で「コーディング開始」ボタンをタップするとコーディングが開始されます。
書き込みをするには課金(4,260円※2020年11月現在)してフルバージョンにしておかないといけません。
ちょっと高いようにも感じますけど、ショップに頼むことを考えるとアダプター代と合わせても激安です。
一度ECUメニューに戻ると変更が破棄されてしまうのでそれぞれの項目内はまとめて変更してから書き込みします。
「フロント・エレクトロニックモジュール」を変更して書き込むと、iDriveが再起動する際に一時的に表示が乱れたり、エンジンが変な止まり方をして一瞬焦ってしまうことがあったけど、再起動後は問題なかったのでそこまでビビる必要はなさそう。
書き込みが終わったら毎回イグニッション(ACC電源)をオフにして再度エンジンをかけましょう。
各項目の説明はアプリ内に日本語で書かれていて基本的な意味は分かるようになっていますが、一部ピンとこなかったり、エキスパートモードを使用するものもあったので、F30用の項目の中から気になったものを下記に挙げておきます。
インスツルメントクラスタ
変更したい項目が少なく、練習代わりにちょうどいいです。
・SPORT+モード(2/2):有効
自分の車両はスポーツなので最初からSPORT+が選べるようになっていましたが、スポーツやMスポーツ以外の人にとっては気になる項目。「インテグレート・シャシー・マネジメント」の「SPORT+モード(1/2)」を有効にしておく必要がある。
・ボードコンピュータのデジタルスピード:有効
ボードコンピュータにデジタルスピード表示が追加される。前車でデジタルのスピード表示に慣れていたので「有効」にしてみたところ、燃費とか航続距離と同じ欄に切り替え表示できるだけだった。結局小さくて瞬時に目に入ってこないのであまり使っていない。
・ボードコンピュータの日付:有効
日付を出せるようにしてみたものの、デジタルスピードと同じで燃費とか航続距離と同じ欄に切り替え表示となる。他の項目を表示してることが多く、あまり意味がなかった。
・インパネ時計位置変更:aktiv
※エキスパートモード→3000 Anzeige_Konfiguration→【検索:basis】BASISANZEIGE_VARIANTE
ナビの案内表示をすると時計が消えてしまうので、時計位置を右下にすることで常時表示するよう変更。
インテグレーテッド・シャシー・マネジメント
こちらも項目は少ないです。自分の車では特に変更した項目はありませんでした。
・ECOモードで始動:無効
ECOモードはかったるいのでほとんど使わない。
・SPORT+モード(1/2):有効
「インスツルメントクラスタ」の「SPORT+モード(2/2)」と合わせて有効にしておくことでSPORT+が使えるようになる。
フロント・エレクトロニックモジュール
コーディングの大本命とも言えるほど変更する項目が多いです。結構時間がかかるのでエンジンをかけてコーディングしたいところ。
・インスツルメンツクラスタと連動しないアンビエントライトの照度:有効
アンビエントライトとは間接照明のこと。フロント上部の室内灯とドアのところに仕込まれていてクラシックでは赤くぼんやり光っている。有効にすると個別に明るさを設定できるようになる。
・ドアオープン時ウィンドウリフター遮断:無効
ドアを開けている時にウィンドウを上げ下げできるようにする。
・運転席ドアオープン時にiDriveをシャットダウン:有効
BMW(輸入車?)はエンジンを切っても電源が落ちずにイグニッション(ACC電源)オンの状態が維持され、再度STARTボタンを押すことで電源が落ちるようになっている。有効にするとドアを開けるとiDriveの電源が切れるのでSTARTボタンを押す回数が減ってちょっと便利。
・オート・スタート/ストップ機能メモリ:有効
アイドリングストップの設定が記録される。アイドリングストップは基本オフなので毎回勝手にオンにならないよう設定。最近アイドリングストップで節約できる燃料代よりバッテリーに負担をかけて寿命が短くなってしまうことの方が経済的にも環境的にもよろしくないことが判明したらしい。
・ECOモード時のオート・スタート/ストップ機能:有効
普段は使わないECOモードだけど、まったく動かないような渋滞の時だけアイドリングストップとセットで使うのでECOモードだけはアイドリングストップをデフォルトに。
・スマート・オープン:有効
リモコンやドアハンドルを長押しすることでドアミラーが自動的に開くようになる。最初から有効だったらしい。
・スマート・オープン 動作開始遅延:0.5秒
前項目の遅延時間。こちらも特に変更していない。
・スマート・クローズ:有効
リモコンやドアハンドルを長押しすることでドアミラーが自動的に畳まれるようになる。最初から有効だったらしいけど、「スマート・クローズ 動作開始遅延」が1.5秒に設定されていたため、存在に気付いてなかった。
・スマート・クローズ 動作開始遅延:1.5秒
こちらを「遅延なし」にすることですぐにドアミラーが畳まれるようになる。ここを短くする人も多いようだが、分かってしまえば使い分けることができるのであえてデフォルトのままとした。
・トランクリッド・オープン遅延:遅延なし
足をかざしてトランクを開ける時に一発でできないことが多く、遅延があると余計手間取りそうだったので「遅延なし」にしてみたところ、あまり変わなかった。「リモコンで~」と書いてあるので足を使って開ける場合は関係ないかもしれない。
・デイライト モード:有効
デイライトを点灯させたい場合は、まずはここを有効にして一度書き込みを完了させる。
・デイライト照度:50%
100%では明るいように感じたので50%にしてみた。
・ドアミラー自動開閉:有効
「スマート・オープン」「スマート・クローズ」と被っているような気がする。こちらも有効にしておいた。
・コーナーリングランプ起動:有効
※マニュアルにはエキスパートモードを使用と書いてあるのでこちらの設定だけでできたかは不明
ヘッドランプがAUTOでウインカーを出した側のフォグランプが点灯。ステアリングとも連動するらしい。信号待ちでウインカーを出していると片方だけフォグランプが点いてしまい、対向車から見ると反対側は球切れかと思われてしまう可能性がある。
・バック時助手席ミラー降下角度調整:55
※エキスパートモード→3110 PfExternalMirrorMaster→【検索:delta】→ASP_BORDSTEINAUTOMATIK_DELTA→カスタム値(16進数)
ミラーの操作切り替えが運転席側になってないと有効にならない。角度を浅くしようとも思ったが、白線を見るにはこのくらいでちょうどよかった。
ヘッドユニット
・ナビ時刻自動補正:navigation
※エキスパートモード→3000 HMI→【検索:setting】→SETTINGS_TIME_AUTOMATIC→navigation
・起動時アニメーション:BMW2
MとかAlpinaにするのはおこがましいのでBMW2にしてみた。何が変わったのか分からない。
・チェックボックス デイライト:有効
iDriveの設定から「デイライト」にチェックを付けることで点灯させることができる。「フロント・エレクトロニックモジュール」の「デイライト モード」を有効にしておく必要がある。
・Video in Motion:有効
ナビ・スピードロック解除にあたるのがこの項目。時速8kmを超えるとナビの操作やテレビ、DVDの視聴ができなくなってしまうのを解除できる。自分でコーディングしようと思ったのもこの項目を解除したかったことがきっかけ。iDriveのバージョンが新しい人は追加手順が必要となる。
・USBからのビデオ再生:有効
すぐにビデオを見る予定がなくても一応有効にしておいた方がよさそう。最初から有効だったかもしれない。
・追加のビデオコーデック&フォーマット:有効
一応有効にしてみたものの、再生してないので分からない。
・起動時警告:無効
iDrive起動時に表示される警告を無効化。煩わしかったので非表示にした。
まとめ
一部忘れてしまったり、間違っている可能性もありますけど、だいたい上記のような項目を設定したと思います。
他にも気になる項目はあるものの、エキスパートモードでの複雑な設定はリスクが高そうなのでなるべく手を出さないようにしています。
コーディングに失敗してショップに駆け込むのはちょっとカッコ悪いんで充分注意しておこなうようにしてください。
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