はじめてのBMW 320d(F系)。最初は失敗したと思った…

はじめてのBMW 320d BMW

BMW 320d(F系)をはじめて運転することができたのは納車されて車を引き取った後でした。

中古車は車検や保険の関係だったり、みっちり並べて陳列してるので1台だけ出すのは大変だという事情があるのは分かっていたけど、できれば試乗してから購入したかった。

店によっては敷地内をゆっくり走らせてくれるところもありますが、水野和敏さんレベルの達人でもなければ極低速域から多くの情報を得ることは難しいし、通常のタウンスピードで走った感覚が知りたい。

中古車屋を後にして走り出すと、着座位置やステアリングの感触にも慣れておらず、輸入車にはじめて乗った人にありがちなウインカーを出そうとしてワイパーを動かすというお約束もちゃっかりやってしまい、おまけが燃料が残り僅かで早くスタンドを探さなければいけないという状況に陥り、焦りまくりでまったく余裕ありません。

やっとの思いで燃料を入れて徐々に車に慣れてくると、走り出しの時から薄々感じていた違和感をはっきり認識するようになってしまう。

アクセルの反応が鈍い…。

ブレーキが深い…。

ディーゼルの音と振動が気になる…。

踏んでも速くないし、トルクが太いとも思えない…。

足周りもフワフワ。

正直「失敗したかもしれない…」というのが最初の印象。

あれだけ320dの試乗レポートを読み漁って慎重に選んだつもりだったのに。

いやいや、こんなはずはない!たまたま調子悪いだけだ、と思って改善方法を探ってみることにしました。

オイル交換

整備手帳を見てみると3万km弱走っているのに1年点検の時にしかオイル交換していない。

その時の走行距離は約9000kmだったので2万km以上交換していないことになります。

今まで乗ってきた車は長くても5000kmで交換してきたことを考えると信じられないくらいオイル交換してないことになる。

ディーラーでメンテしていたはずなのに何で?と思っていたら、BMWはLL04というロングライフの規格を満たしたオイルを使用していて交換目安を約2万kmにしているとのこと。

しかも車載のコンピューターでオイルの状態を管理しているので性能が劣化して警告でも出ない限り早めに交換することはないらしい。

前のオーナーがサボっていたわけじゃなかったのね。

とは言っても今までの常識から考えて2万kmは長過ぎるし、BMWも最近は方針を変えて使用国の状況に応じてオイル交換の時期を決めているそうで日本では1万km目安にするようになったと聞きました。

5年落ちの中古車の走行距離が3万km弱となると、チョイ乗りが多かったことが容易に想像できます。

ただでさえチョイ乗りに弱いと言われているディーゼルにとってこれは過酷な環境だったのかもしれない。

しかもディーゼルはDPFに噴射された燃料の一部がエンジンオイルに入り込むため、特に汚れやすいとも言われています。

一応納車前に中古車屋さんの方でオイル交換してくれたみたいですけど、ホンダ純正オイルを使っていてLL04じゃない。

そこで家の近くの輸入車の整備を得意としているショップに問い合わせてみたところ、WAKO’S 4CT-S 5W-40というLL04規格を満たしているオイルが置いてあるそうなので交換してもらうことに。

ホンダ純正オイルはまだ入れたばかりだったけど、2万kmも変えてなかったのでフラッシングオイル代わりにちょうどよさそう。

オイルフィルターは中古車屋さんで交換しているので継続使用。

帰り道は劇的にフィーリングが改善!かと思ったらあまり変わりませんでした…。

DPF再生とBMW純正ディーゼル燃料添加剤

次に疑ったのがDPF。

クリーンディーゼルでは排気ガスに含まれる黒煙の元となる成分をDPFでキャッチして一定量貯まると燃料を吹き付けて燃焼させます。

チョイ乗りを繰り返しているとDPFの自動再生がおこなわれず、目詰まりをおこしてしまう可能性があります。

トラブルでも抱えていない限り、高速道路をしばらく走ればDPFの再生がおこなわれるはずです。

せっかくなのでネットでBMW純正のディーゼル燃料添加剤を入手し、高速道路を走る前に投入してみる。

前のオーナーはあまりエンジンを回していなかっただろうと勝手に想像し、高速の料金所ダッシュで短時間アクセル全開にしたり、流れに乗ってそこそこの速度で巡航してみたりしました。

ある程度の速度で走るとディーゼルのガラガラ音なんかも気にならなくて快適なのでやはりドイツのアウトバーンを走るのに適していることが実感できる。

高速道路を走ってから数日経って車に乗ってみると劇的に滑らかでディーゼル音も気にならない!これは納車の帰り道とは別モノでは?と感じてしまうほどフィーリングがよかったので調子を取り戻したかのように思えた。

ところが、しばらくすると元に戻ってしまい好調な期間は長続きしなかったけど、調子がいい時の走りはかなり気持ちよく、試乗レビューは間違っていなかったという確信が持てただけでも大きな収穫だった言える。

あとはイマイチに感じる原因を探りつつ、どうやっていい状態引き出して維持していくかを検討していきたい。

その他

ディーゼルエンジンについてばかり気になってしまったが、BMWには運転席の囲まれ感や着座位置の低さ、剛性の高さや優れたハンドリングなど国産車にはない魅力があります。

最初に感じたアクセルの反応の鈍さは調子のいい時は気にならなかったし、オルガン式のアクセルペダルに慣れてないだけの可能性もある。

ブレーキの深さは日本車と違ってコントロールしやすいようにジワリと効く特性になっているんでしょう。

ディーゼルの音と振動、トルクや速さが感じられないのも調子がよければそこまで気にならない。

足周りのフワフワはMスポーツじゃないとこんなもんらしいので社外品に交換するか、ネオチューンすれば解決しそう。

中古車なんで気になるところはしっかりメンテナンスしたり、時にはカスタマイズしたりして大事に乗っていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました