新型レヴォーグのプロトタイプの試乗会が開催され、複数の動画が上がってきました。
内容的にはスバルの技術員から受けた説明が共通しているらしく、内外装解説、アイサイトXの解説はどれも大差なさそうです。
試乗(走行性能)については解説者の個性が出るので何本か見ても楽しめそう。
五味やすたかさんはアクセルレスポンスに対する動力の出方がリニアじゃないという意見だったのに対し、国沢光宏さんは気にならないとおっしゃっておりました。
アイサイトX
スバルは2014年にアイサイトver.3が搭載されてからツーリングアシストが追加されたくらいで大きな進化はしておらず、他社に追いつかれたうえに先行を許してしまっていたのでやっと新しい技術が出てきたか、といった印象。
これだけ時間がかかってしまうと「New Model Magazine X」に書かれていた日立との関係性の悪化や社内の離職者が多発したというトラブルも真実味を帯びてくるような気がします。
実際、ベストカーWebに載っていた日立オートモティブシステムズが発表した高視野角のカメラは搭載されず、ステレオカメラはオートリブから分社化したヴィオニア製となっています。
SGP
ここ数年新技術が出てこなくて心配だったスバルですが、途中唯一と言っていいほど明るいニュースだったのはSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)の登場です。
2016年に発売された新型インプレッサに初めて採用され、新型レヴォーグではさらにフルインナーフレーム構造によりさらに進化しています。
実際、代車でSGPのインプレッサに乗った時は当時所有していたWRXよりも剛性が高く感じられました。
エンジン
新開発のエンジン「CB18」は動画を見るとそれほどハイパワーといった感想は聞かれなかったので個人的にはあまり魅力を感じませんが、実用エンジンとしては必要十分らしいです。
スバルが遅れをとっている燃費についてはスペックだけ見ると16.6km/Lとあまり高くないので実用燃費に期待したい。
WRX S4はJC08モードで13.2km/Lという燃費でしたが、市街地メインの実用燃費は8km/L代だったことを考えると、11~12km/L台といったところでしょうか。
その他
他にも電子制御ダンパーや2ピニオン電動パワーステアリングなどの新技術が採用されています。
2018年にフォレスターがフルモデルチェンジした時にはSGP以外目新しい技術が採用されなくてスバルの技術開発に対する不安を感じましたが、新型レヴォーグでこれまで蓄えていたものを一気に放出してきた感があります。
アメリカでの売り上げに依存していて日本を軽視しているとか言われてきたけど、日本専売のレヴォーグで新技術てんこ盛りにしてきたことで日本ユーザーの信頼も取り戻せそう。
次はプロトタイプじゃなくて市販車の試乗動画が楽しみです。
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